川原 舞香さん

大学:オーストラリア大学院留学オンラインプログラム(通信制)
留学先:ウーロンゴン大学(TESOL専攻)
留学期間:2012年3月~2013年2月

愛知県出身。高等学校の英語教師を1年間休職し、オーストラリアの大学院課程を通信制に入学。NSW州にあるウーロンゴン大学のオンラインTESOLプログラムで1年学び、修士号を取得した。

仕事や家庭の事情で留学が難しい人にとって、オンラインプログラムは大きなメリット

Q:海外の大学院で学びたいと思った理由を教えてください。

A:高校英語教師として15年間勤務する中で、英語教師としての資質を磨くだけでなく「TESOL (Teaching English to Speakers of Other Languages)」の専門知識を身につけたいと思うようになりました。勤務校ではオセアニアの姉妹校に1年間留学する生徒たちが在籍する国際コースの担当をしていましたので、彼らのためにも海外の大学院で学びたいと思いました。

Q:ウーロンゴン大学(UOW)を選んだ理由は?

A:日本に居ながら、オンラインで大学院レベルのTESOLを学ぶことができ、教育学の分野で有名な大学院であったことが選択理由です。

Q:UOWのオンラインTESOLプログラムの内容の魅力は?

A:教育レベルの高さです。UOWのTESOLオンラインプログラムでは通学生と全く同じ内容をオンラインで学ぶことが可能。授業科目も充実しており、チューターと相談しながら自分のニーズに合わせて履修することができます。最新のTESOLに関する理論だけでなく、実践的な内容にも取り組むことができ、「理論と実践」をバランスよく学ぶことができる点もウーロンゴンTESOLプログラムの魅力の一つです。チューターや教授陣は本当に親切で面倒見が良いので、いつでもオンラインで質問して疑問点を解決できました。

Q:オンライン学習の流れを教えてください。

A:チューターと相談して履修登録を終えると, 担当の教授から授業の流れを記したシラバスやアサイメントについての情報がメールで知らされます。クラスにもよりますが、週ごとにディスカッショントピックがクラスのオンラインボードに示され、クラスメートと意見交換をしたり、自分の意見をpostしたりします。あらかじめ日時を指定され、オンラインチャットセッションをするクラスも複数ありました。 テストについては通学制と同じで、指定された期日までにレポートやアサイメントを提出したり、テスト期間中にオンラインテストを受けたりしました。基本的にオンライン学習では、1週間あたり1ユニットにつき2時間のオンライン参加が求められます。TESOLでは1科目6ユニットの科目が多いので、 例えば3科目履修した場合は1週間につき最低36時間のオンライン参加が求められます。3科目履修は現地のオーストラリア人でも大変なので、チューターからは1 ~2科目の履修をすすめられましたが、私は1年で修士号を取得するために3科目履修をしたセメスターもありました。

Q:オンラインで学習を進める中で、困ったことはありますか?

A:特にありませんでしたが、利用したい文献をオンラインで読むことができない場合が時々ありました。通学生と同様に、オンライン生もウーロンゴン大学の図書館を利用することができるのですが、読みたい文献がpaper baseのみの利用になっていることが時々あり、オンライン上で読むことが叶わないことがありました。その際は日本の図書館を利用していました。

Q:課題の提出は苦労しましたか?

A:全体としてアサイメントのために読む文献の量が非常に多く、大変でした。今までの人生の中で1番たくさんの量を読んだ1年間でした。1つのレポートを書きあげるために、平均30冊~40冊程度の文献を読んでいたと思います。1年間で卒業するために3科目履修をしたセメスターでは、レポートや課題のために文献を読む時間が非常に多く本当に大変でした。

Q:オンライン学習のメリットとデメリットについて、どのようにお考えですか?

A:メリットは、やはり自分のペースで学習を進めることができるフレキシブルな点だと思います。コストも通学制と比較すると低費用で収まります。デメリットとしては、オンラインで質問する際の時差に気をつけました。日本とは1時間差ですのでそれほど困ることはありませんでしたが、サマータイムの時は注意しました。

Q:最短1年でコースを修了されましたが、そのために工夫したことは?

A:1年で卒業することを目標にしていたので、自分の興味やバックグランドに近い科目を履修して、毎日少しずつコツコツ学習を進めました。また、オンライン教材は全て印刷して、オフラインの際も学習を進められるように工夫しました。

Q:コースを通して身に付いたスキルや知識は?

A:英語教師として必要な4技能の教授法の専門知識や、大学院レベルのアカデミックな読み書き能力を身につけることができました。それらの知識を、今まで自分が行ってきた授業実践とリンクさせることができたのが収穫です。

Q:今後、そのスキルや知識をどのように活かしていこうとお考えですか?

A:具体的なプランはまだ決まっていませんが、UOWで学んだ知識を活かして英語を教えることを続けていきたいと考えています。また英語教師を目指す日本人の方にこれらの知識を伝えていけたらと思います。

Q:通学スタイルの留学とは異なり、オンラインで学習を進めて行く方法が分からない、という方が多くいらっしゃいます。これからオンラインTESOLを希望する方へのアドバイスとメッセージをお願いします。

A:最初は不安もあるかと思いますが、UOWの教授陣やチューターの方々は本当に親切です。1週ごとに学習内容や教材が細かく指定されるので、とにかく1週1週こなしていくことが大切です。オーストラリアをはじめ様々な国々の英語教員と知り合い、オンラインで交流することができます。仕事や家庭の事情で留学はできないけれど、海外の大学院で学びたいという方にとって、 現地の通学生と全く同じ内容を日本に居ながら学ぶことができる点は本当に大きいと思います。TESOL修士を終えた今、「人生は1度きり。挑戦してみて本当によかった」と感じています。ぜひ、チャレンジしてみてほしいと思います。